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百・花・音・乱

パンク侍

昨晩やっと読み終えた町田康アニキの『パンク侍斬られて候』。
日本のパンク界の先駆けバンド『INU』のフロントマンだった人です。

彼が何故小説?何故時代劇?と言えばいろいろとあった訳ですが、内容はかなり質が高いのです。時代は江戸っぽいんですが、内容は現代を風刺した感じ。とことん自由主義。
「俺は超人的剣客なんだよ。すっげぇ 強いんだよ」と今の若者みたいに自分中心の主人公。
わがまま三昧、自分の利益の為に他者をおとしいれる政治家や官僚みたいな家老と、自分の頭では何も考えられない部下。殿様は頭の固い世間知らず。
おまけにおバカな新興宗教。流行に踊らされる一般人。
最後は人の言葉を話す人間よりも利口な猿vs狂った猿以下の人間との最悪お下劣な戦争。
そして滅亡。ハッピーエンドなし。猿以外の登場人物はだいたいがバカ。
落語的要素もあり、かなり笑って読めるのです。

だって必殺技が『悪酔いプーさん、くだまいてポン』なんだからどーしようもないです。
紛れもなく芥川賞作家だ。

・・・え~今日は写真なしにしようかと思ったのですが、何か味気ないので蛇足ながら。
パンク侍_b0119969_17764.jpg

ハボタン。ずっと思ってたのですが、ハボタンってかわいい名前ですよね??
だって『ハボたん』でしょ?年取ると『ハボさん』とかになっていくのかな。
ってホントに蛇足だな・・・
by hana-kanon | 2008-11-25 17:16 | 植物
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