百・花・音・乱

金井君

金井君はよく見ればハンサムで理系顔のベビーフェイスで女の子からモテそうだが勉強もスポーツもいまいちパッとしない中の上な子でクラスの中で存在も薄く常に記憶の片隅に留まる程度の言わば害のない男の子であった。

しかしとある春の日

彼は生徒会に立候補したのである。

いったい誰の差し金か。

パッとしない金井君は生徒会の中でも会長、副会長に劣るとも勝らない書記に立候補したのだ。

いったいどこの誰が生徒会の書記係という職を満足に説明することが出来よう。
しかし書いて時の如く書記という誰もがおおよそ想像出来るであろう職務に彼は果敢に挑戦したのだ。快挙である。

しかも存在の薄い金井君は候補者挨拶の際、応援弁士を立てねばならず、よりによってこの自分をチョイスしたのだ。
何故だ?いったい私が何をした。
なにゆえ体育館の舞台で私が彼を応援せねばならぬ。ハズカチイではないか。
それではパッとしない金井君の友達代表になってしまうではないか。
しかし気持ちは分かるよ。
このわたくしを選ぶとはお目が高いじゃないですか。
よいよいここはひとつとびっきりの演説で彼を書記係にしてあげよう。
と意気込んだはいいが
ちょーグダグダの演説に終わった。



終わったな。

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見元のビオラ あかね色のメイ


しかし当選した。




やはりこのわたくしの応援のおかげか。
グダグダに感じたのは気のせいだったか。
実は皆スバラチイ演説に聞き惚れてたのか。
そうか
なら良かった。


そしてパッとしない金井君は誰も知り得ない秘密の書記係の職を全うした。

彼が何を生徒会で行ったのかは知るよしもない。

そういえば金井君

切手収集が趣味でいろいろ教えて貰ったなー
自分も影響されて切手にはまったしなー
一緒に切手の発売日に郵便局に列んだなー

やっぱりパッとしないや



自分もか
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by hana-kanon | 2011-11-13 23:20 | 植物
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