百・花・音・乱

死への誘い

男三十路過ぎにして「ナウシカ」を再読、そして三日間程落ち込む。
色々な解釈があると思うが、たくさんあるテーマの中で「光と闇」というのもそのひとつだろうと思う。死を恐れて不老不死を願う者、無数の死を乗り越えて生きる強さを身につける者がいる。

死を否定する者には清浄と汚濁こそが生命だということに気が付かない。生命は光だと訴える。
それに対して生命は生命の力で生き、人間の闇、世界の闇を認める者は生命は闇にまたたく光だと言う。
前者は利己的な考えでもあるが、人間らしくもある。そもそも人間はそんな生き物だ。
後者は自然(それが作り替えられたものであっても)と共に生き、自らも変わりながらその最後を迎えようという本来ならば理想的な生き方を主張する。言い換えれば何とかなるさ的な。
どちらも人間といえば人間の人間的な考えだと思う。善悪は関係ない。

最終的に主人公は前者の言う正しい希望の光(新しい用意された世界)を否定し、滅びの世界(生命の力で生きようとする世界)を選ぶ。

結論、本当に滅びの瀬戸際に立ったときに人はもう一度考え直すのかもしれない。

世界の終わりにはこんな音楽と共にありたい。三日程前に手にした音源。
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Autechre / Oversteps

突きつけられる無条件な死の香り。襲いかかる虚無虚無虚無。願わくば三世諸仏と共に。
目に見えるものは虚栄虚栄虚栄。その乾いた三白眼で見上げてみよ。


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by hana-kanon | 2010-03-26 20:35 | 音楽
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